酒日記

Mon, 23 Sep 2002

サッポロ生 (5% × 800 ml)

北海道旅行3日目。

  • 層雲峡 (ロープウェイ、リフト、レンタサイクル)
  • 層雲峡 → 上川 (JR)
  • 上川 → 旭川 (JR)
  • 旭川 → 美馬牛 (JR)

起きるといい天気。だが予報では午後から崩れるとのこと。





部屋からの眺望

ホテルの部屋からの眺めはなかなか。いいんだけど、釈然としない感も残る。誤魔化されないぞ > 層雲閣グランドホテル

朝食もバイキング。うまくも何ともない、というか、マカロニサラダをこれだけまずく作れるのもすごいことだ。 ご飯と生卵はおいしかったけど。

チェックアウト。一人¥13,000。部屋はともかく、あの食事でこれだけ取るかね。


ロープウェイ山麓駅の1階でコインロッカーに荷物を詰めて、ロープウェーで5合目まで登る。 今年の北海道の紅葉はあまりよくない、ということを聞いていたのだが、確かに。 色づく前に、枯れたような茶色になってる木々が多い。


ロープウェイの車窓から。

7合目は気温6℃。

5合目からリフトに乗り継いで、7合目まで。リフトで昇っていくと、ずんずん気温が下がっていくのが分かる。 終点付近ではうっすら雪が見え始め、吐く息が白くなる。紅葉もちょうどここらあたりが最盛期。

7合目 (1600m附近) 到着。ここから一時間ほどで頂上 (1900m)。 ロープウェイとリフトで気軽にここまで来られるので、安易に軽装で更に登っていこうとする人がいて、小屋のおっちゃんにたしなめられている。 北海道の2000mってのは本州の3000m級に相当するのだぞ。足元の雪が見えないのかね。

...

7合目に数十分滞在の後、リフトで下りる。下りるときは角度が付いててちょっと恐い。 しかも体が冷えかけているので、やたらと長く感じる・・・


ロープウェイの山頂駅の近くで、シマリス発見。誰かからもらったキャラメルのようなものをカリカリと齧っている。 すっかり餌づけされてしまっているようで、人を見つけるととりあえず近寄っていってアピール。 餌をもらえないと分かるとダッシュで逃げる。・・・あさましいというか。まあ、餌づけした人間が悪いのだけど。

...

レンタサイクルで自転車を借りて、小函まで片道6kmほどのサイクリング。 途中でぽつぽつ雨が降りだす。行って帰って一時間弱。


一日¥1,500。

流星の瀧。


レストラン「銀河」(ペンション「銀河」の食堂を、昼間はレストランとしてあけている) で、豚丼(¥700)、醤油ラーメン(¥700)。豚丼は帯広あたりの名物。 薄切りのロース肉と玉葱が、甘辛い醤油ダレで炒めてある。うめえ。 ラーメンは豚骨系のダシに醤油ダレ。旭川ラーメンっぽいスープの白濁具合 (悪い意味でなく)。 ちょっとダシが薄めかとも思うが、熱々のスープと麺のバランスはなかなか。ラーメン専門店ではないとは思えないほど。

層雲峡温泉唯一の公共浴場、「黒岳の湯」で汗を流して、ビール一本。 畳敷きの休憩所でごろごろしてバスを待つ。入浴料¥600だけど、いいですよここは。 昨日の国際ホテルの風呂よりゆったりできる。露天風呂もサウナもあるし。


層雲峡 15:40 のバスで上川駅へ。上川から旭川まで特急。旭川 17:10 着。 なんだか旭川がものすごく都会に見えるんですけど(笑)。



昨日の夕食があまりにもあんまりだったので、今日はまともなものを。 書店で旭川の飲食店ガイドを立ち読みして、「海老と地酒の店 伊勢」(三条通7丁目) という居酒屋へ。 イカそーめん、サンマ刺身、ツブ貝刺身、毛ガニ、シシャモなど。 イカとサンマ、シシャモはまあ普通。ツブが旨い。カニは毛ガニで、甲幅8cmほどのものが丸ごとで¥1,800。 これは大当たり。「カニを食ったー」と十分堪能できるほどの量と味。これは原価ギリギリじゃないかね。

さすがに観光客に見えたのか、店主(板前さん)が話しかけてきて世間話。 店主はもとは東京で板前をやっていて、7年前に旭川でこの店を開いたのだそうな。 神奈川から来た、というと嬉しそう(?)であった。

最後にイクラ丼(¥1,000)。新物、自家漬けのイクラで、箸でちょっと乱暴に扱うと粒が弾けてしまうほど柔らかい。 旨い旨い。

...

ついつい店主と話し込んでしまって、美瑛 (美馬牛駅) に向かう富良野線の時間がギリギリ。 慌てて駆け込む。男女の高校生がなにやら話をしているのを聞きつつ。

相席になった男子高校生3人組の後ろから、「あ、お兄ちゃんだ」との声。 妹 (これも高校生) らしい。途中はそれぞれの友人と一緒にいたのだが、下車駅では妹が兄のところへやってきて、兄の友人達に「さようなら」と丁寧に頭を下げて、一緒に下りていった。 仲のいい兄弟ですな。ほのぼの。

美馬牛駅で下車。街頭がほとんどなくて、真っ暗。道が見えん・・・ と、どっちに歩けばいいのか地図を見ていると、待合室を掃除していたおばあちゃんが道を教えてくれる。 ありがたい。

今夜の宿は、「バリアフリーの宿 出会いの郷 とぅもろう」というペンション。


Sun, 22 Sep 2002

サッポロクラシック (5% × 1000 ml)

北海道旅行2日目。

  • 網走駅 → 能取岬 → サンゴ草群落 → オホーツク流氷館 → 博物館網走監獄 → 網走バスターミナル (定期観光バス サンゴ草コース)
  • 網走 → 上川 (JR)
  • 上川 → 層雲峡 (バス)
  • 層雲峡泊

朝 6:15 に網走着。とりあえず待合室で時間を潰して、コンビニで買った朝食。


ローソンの親子丼と支笏の秘水。

網走バスの定期観光、サンゴ草コースに乗車。乗客が自分らだけだったらどうしよう・・・ と少々心配だったが、11名ほど乗車した模様。バスガイドさんが喋る喋る。マシンガントーク。 時折混じる北海道弁がいいですなあ。




何にもなくてだだっ広い能取岬を経由して、網走に来た最大の目的、サンゴ草群落地へ。 あまり天候がよくなく、太陽が時折雲の切れ間からのぞくぐらい。 晴れていれば、サンゴ草の赤と空の青さが素晴らしいんだろうけど。 ちと残念。


オホーツク流氷館へ。ここは-18℃で流氷を保存しているという。そこではバナナで釘が打てます。



続いて「博物館 網走監獄」へ。ここのガイドのおばちゃんが、これまたよく喋る。 マシンガンじゃなくてガトリング砲トーク。重量級だがすさまじい連射速度。



独房

風呂

なんでも「監獄」だ

ここは実際に使われていた監獄を移築したり、再現したりして展示がしてあるのだが。 建物の中にある人形がちょっとリアル過ぎて、恐い。特にタコ部屋。 木造のほったて小屋に、丸太を枕にして数十人が寝せられている光景を再現。 その人形が怪我してたり、髪の毛抜けてたり。そこまでやるか。

資料館では刑務所の食事が紹介してあって、ガイドのおばちゃん曰く、 「ここでは今でも 米:麦 = 8:2 の麦飯なんです」と。すいません。うちのご飯も 8:2 の麦飯です・・・
# でも押麦って結構高いのよ。安い米よりも高い。


3時間半の観光バスツアー終了。引きずり回されて疲れたが、普通のパックツアーなんかに参加したら朝から夜までこの調子なのか。 自分ではそういうツアーには絶対行かないので分からないけど。ますますそんなツアーには行かん、という思いを強くしてみたり。

...

昼飯時なので、網走の街中をぶらぶら歩いて店を探す。 しかし、めちゃくちゃ人通りがない。一応祝日の真っ昼間なのだが、15分ほど歩いてすれ違ったのが高校生の数名組、だけ。 あ、人だ。と思って見ると、さっき定期観光バスで一緒だった人だったりする。 さびれまくりだわ・・・

「鮨勝」という店に入る。こじんまりとしたお鮨屋さん。「寿司 鍋物 丼物 天ぷら 鮨勝」と割り箸袋には書いてありました。 連れ合いはランチの天丼 (梅) ¥600、自分は海鮮丼¥2,000 とカニの鉄砲汁¥1,000 を注文。
# 自分が¥3,000 で連れ合いが¥600 だと、いじめてるみたいだな。すまん。


海鮮丼。ホタテがうまい。甘みが濃くて、とろりとして。鉄砲汁は直径4cm、長さ5cmほどのタラバ足の関節部分が4つ、ごろりと入っている。 こんな太いカニの足は食ったことがないぞ。詰まっている身はジューシーで濃密。ああ幸せ。




網走 13:30 の特急で上川へ。車窓から写真。連れ合いは例によって寝ております。
# この旅行を通して、連れ合いは15分以上何かに乗った場合は、確実に寝ていた。

上川からバスで層雲峡まで。30分。層雲峡に着いてさっそく本日の宿、 層雲閣グランドホテルへ。 が、チェックインしようとすると、なぜかロビーの喫茶店に案内され、「予約課長」なる人物が登場。 嫌な雰囲気が・・・と思っていると案の定。「予約の手違いで部屋が用意できない」だと!? ついては「層雲峡国際ホテル」に部屋を確保したのでそちらにご宿泊いただきたい、だとぉ!? ぶち殺すぞコラ。

これが計画的なのか、本当に手違いなのか真相は藪の中だが。 団体客 (のなかの数名) を追い出すよりはフリーの二人客を追い出す方が楽だろうし、とばっちりを食らったのかもしれんが。ふざけるなこの野郎。

封筒に入った一万円を渡される。こんなもので誤魔化されると思うなよボケ。

...

ということで、移動。通された部屋は、和室8畳、ベッドルーム10畳、テレビは29型という、無意味に豪華な部屋。

・・・これは数日後、北海道新聞を読んで判明することなのだが。振り返られたこの国際ホテル、経営団体(本間興行グループ)が経営破綻していて、民事再生法を申請中だったのである。 それが明らかになった6月下旬以降、客足が激減しているとのこと。だから部屋があいてたのね。

食事。フロントで「バイキング」という単語を耳にしたときから、いやあな予感はしていたのだが。 冷凍タコ焼き。人をバカにするのもいいかげんにしろ。ローストビーフ。味をつけた厚紙かこれは。 イカ刺し。ここが北海道であることを忘れさせてくれるイカ刺し。

サービスなのかなんなのか、カニ (食う気もしない) と小鍋のすき焼き (いちおう食った) がついてはいたが。 層雲閣グランドホテルのメニューとは比べるべくもない。 ちょっとだけ口をつけて、訳のわからんロシアンショー (ボリショイバレエ団???) が始まる前に、逃げ出すように退出。ああもう。


この世のものとは思えない。


満たされぬ空腹を癒すべく、外に出てみる。が、飲食店はそもそも数軒しかないうえに、夜はラーメン屋しか開いていない。 結局、酒屋でビールと日本酒、鮭トバ、干し貝柱などを買って帰る。部屋で飲む。あーあ。


Sat, 21 Sep 2002

サッポロ黒ラベル生 (5% × 770 ml)

北海道旅行1日目。

  • 羽田 → 千歳 (ANA)
  • 千歳空港 → 札幌 (JR)
  • 札幌 → 小樽 (JR)
  • 小樽観光
  • 小樽 → 札幌 (JR)
  • 札幌観光
  • 札幌 → 網走 (JR、夜行)

朝9時羽田発の ANA で千歳へ。てことで5時半に起きて、7時出発。

二子新地の駅で、デジカメ (LUMIX) を忘れたことに気づく。 ACアダプタをくれぐれも忘れないように・・・と鞄に詰めておいて、本体のほうを忘れるという。マヌケ。 時間的にギリギリなので取りにも戻れず。なーんかいきなりミソがついたようで。

...

飛行機は4年ぶりか? 足が地についてないってのは嫌なものですな(笑)

...

千歳に無事着陸。かつて6回ほど北海道に来たことはあるが、飛行機で降り立ったのは初めて。 東京から1時間半で北海道。はるばるやってきたという気がしないので、いまいち盛り上がらないのだが。 まあ、窓の外の光、大気の透明度は確かに北海道。

千歳空港駅で「北海道ペアきっぷ」普通車用を購入。¥43,220 で、大人二人、道内の JR の特急、急行の普通車指定席が乗り放題。7日間有効。

札幌へ。デジカメがないと気軽に写真が撮れないので (<堕落)、札幌ヨドバシで SONY の Cyber-shot U10 を購入。一台だけ在庫があったピンク色モデル。¥24,800。いきなり予定外の出費だが、まあ、新しいカメラを買うとそれはそれで心が弾むので良しとしよう(?) 64MB のメモリースティックと、メモリースティック用 PC カードアダプタも購入。

ヨドバシでカメラ買って、ドトールでコーヒーを飲む。これでは、新宿あたりにいるのと変わらない。

小樽へ移動。昼飯に鮨。寿司。すし。鮨屋通りの 旭寿司 本店 へ。 けちって後悔するのもなんなので、「おまかせにぎり」¥4,800 を注文。


おまかせにぎり。
上段左から、アワビ、中トロ、ヒラメ。
ぼたん海老(卵つき)、数の子、サーモン、ホタテ、トリガイ、エンガワ。
シャコ、ウニ、イクラ、卵焼き。

ネタが全体に、柔らかい。ふにゃっとした感じ。新鮮で活きがよくてプリップリですよ!・・・というのとはちょっと違う。 んーん。アワビ、ボタン海老、ウニ、トリガイあたりがよかったかねえ。 数の子は生まれてこのかた、それほど (値段の割に)旨いと思った経験がない。

12カンでは少々食い足りないのだが、更に¥3,000とかのにぎりを頼むのも、何だか違う気がする。 いくら丼とかちらし寿司を頼むのは更に違う気がするし。結局、そのまま店を出る。 ¥3,000 ぐらいのにぎりにしておけばよかったかなあ。

...

小樽運河をぶらぶら歩く。まさに観光地。

ひとしきり歩いて、小樽運河食堂 ラーメン工房 へ。 小腹が空いているので、一人で 大勝軒に。 他のところより空いていたし、池袋の大勝軒にも行ったことがないし、ということで。

中華そばを注文。・・・ひどいなこれは。 麺の表面がぬるぬるしていてスープが絡まない。 スープも妙にダシが薄くて旨味が全然感じられない。 (それほど空腹でなかったことを加味しても) はっきりいって不味い。 ここ最近食ったラーメンの中でも、下から何番目か、という不味さだぞこれは。

池袋の大勝軒で食ったことがないので、これで大勝軒を判断するわけにはいかない。 東京に帰ったら絶対に行ってみなくては。
# 変な宿題を背負ってしまった・・・

親子熊
ねねこ

...

連れ合いに引っ張られて土産物屋めぐり。初日から土産物見てどうするよ。

北一ガラスで見たガラスのレリーフは良かった。 厚みのある板状のガラスを裏から凹に彫り込んであって、光を当てると像が立体的に浮かび上がる。 小さいものなら¥3,000 ぐらいから。


JR で札幌に戻る。途中、車窓から綺麗な夕焼け。連れ合いは眠っているので起こさなかった。


札幌へ戻ると、既に日はとっぷり暮れて。大通り公園、旧北海道庁を徒歩でまわって、サッポロビール園へタクシーで。


ビール園 (フィルターなし)

生ラムジンギスカン

ビール園の建物に入ると、もうホール全体がジンギスカンだらけで、どわーーーんと煙っている。 ビール呑むのに最高のシチュエーションですな。ラムもビールも旨い旨い。 昼の¥4,800の寿司よりも、¥1,300 のジンギスカンの方に幸せを感じてしまうのは、なんなのか。貧乏舌か (苦笑)。 まわりの雰囲気、ビールの力も重要ね。

体中、ジンギスカンの匂いがしみついてしまう。 今晩は夜行列車だから風呂に入れないのに (笑)

札幌駅へ戻り、「オホーツク9号」を待つ。待合所のテレビで「あるある大辞典」。 「低インシュリンダイエットで『ご飯よりパスタが良い』というのでパスタばっかり食べていたら太った (単に炭水化物の取り過ぎ)」・・・アホか。

寝酒にサッポロクラシック 350ml を2本。ああ北海道。



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