オーディオ雑誌を読んでいると妙に目につく 「航空レベルアルミ合金」 という単語。 これはいったいなんじゃらほい、ということで調べてみる。
記事中には "2017" とか "7075" とかいうアルミ合金の種類を示す番号が書いてあったので、それで検索して 住友軽金属のページ を発見。それによると、2017 はいわゆるジュラルミン。 7075 はアルミ合金の中でもっとも高い強度を持つ (超々ジュラルミン) とのこと。
一般的には「ジュラルミン」と呼称されるものなのに、なぜに 「航空レベルアルミ合金」などと持って回った呼びかたをするのか。 ……たぶん、「航空レベル」という語の響きが、いかにも特殊材料で稀少でカッコイイ、という雰囲気を醸し出すから、 なんだろうなあ。航空機の機体にはジュラルミンが使われているわけで、確かに嘘ではない。
が、「航空レベルアルミ合金」 で検索すると、引っかかるのはオーディオ系のページだけ。そんな呼びかたをしているのはオーディオ関係者だけだ。
ちなみに、ジュラルミン (2017) の板材は東急ハンズでも売っていて、値段は普通のアルミの数割増し程度。 たいして高くもないし、稀少でもない。