酒日記

2001 11 30

Fri, 30 Nov 2001

サッポロ黒ラベル (5% × 1000 ml)

披露宴。総勢約100人という結構な大規模。椿山荘でも最近は不況のせいもあって、100人規模は少ないらしい。

まずシャンパンで乾杯。・・・臭い。これをシャンパンと呼んだらシャンパーニュの人は怒りますよ、という味。 嫌な予感がひしひしと。

料理の前に、料理長が本日のメニューを説明してくれるそうな。会場がざわざわしてて良く聞き取れなかったんだけど。 幸いなことに手元にメニューがあるので、引き写しつつ感想を。

前菜五種
フォアグラ(料理長曰)。シツコイ脂のベッタリ感と、缶詰開けたての風味が抜群の逸品。 居酒屋の鮟肝の方が100倍マシです。
鱶鰭(フカヒレ)と蟹のスープ
味の素のコンソメをふんだんに使った、化学調味料豊かな味わい。 後味の舌の痺れが堪りません。
鯛平造り・鮪重造り
今まさに解凍したての、シャリシャリ感がわずかに残る歯触り。 養殖鯛の脂くさい風味に陶然とします。
加茂茄子
味の素のホンダシすら見事にけちった、ダシもクソもない味わい。 たっぷり掛けられた削り鰹が命綱に思えてきます。
スズキのソテー香草風味 パンチェッタ添え
ほどよく味の抜けたスズキ。ウスターソースを水で溶いてバルサミコを加えたような味わいのソースが、気の抜けた味を一層ひき立てます。
シャーベット
¥30。
特撰牛肉のステーキ 洋山葵のソース
例によってソースは化学調味料がたっぷり。サービス精神に溢れています。
新鮮野菜のサラダ
¥50。
二彩の握り寿司
¥200。
メロン
...
季節の和菓子
...

後半はあきれて言葉もないんですけど。

また酒が不味いったらもう。 魚料理に合わせて出てきた白ワイン、臭いし香りがないし。 肉料理に合わせて出てきた赤ワイン、こ、これは以前味わったことがある味・・・ と思ったら先週白木屋で飲んだワインだわ。 しかも温すぎ。「赤ワインは室温」と言っても20℃を遥かに越えてちゃダメでしょうが。
# どっちにしろ、それを言うレベルの味ではなかったのは確かだが。

...

おお、料理長さんよ。どのツラさげて献立紹介だぁ? 料理を生業としてる人間として、こんなもの(しかも高い金払わせて)人に食わせて、よく人前に出られるもんだ。 長生きするよアンタ。

後になって思えば、ビールがサッポロで本当に良かった。 これでビールがスーパードライだったり、ビールと称した発泡酒だったりしたらもう、心の拠り所が無くて大変なことに。 ・・・いやぁ、ビールは旨いねえ。


生ビール (5% × 900 ml)

披露宴後、こっちの親戚一同で会食。東京ドームホテル (オープニングフラッシュうざいので注意) の ララチャイナ とかいう店にて。

入ろうとしたら、席の用意ができるまでお待ち下さい、と。ふむ。では外で待ちましょう。

で、呼ばれたから入口まで行ったら、そこでまた数分待たされる。どういうことよ。 用意が出来たから呼んだんじゃないのか? ・・・まあ、ここは温厚に。と、入口で静かに待つ。

...

席に付いてビールを頼んだら、ウエイター(ウエイトレス)3名が、両手に一つづつグラスを持って登場。 えーと。お盆を使えばいいのではないかと思いますが。

料理の味は、何というか。しょっぱすぎたり、酸っぱすぎたり、中庸というものを知らない味。 厨房がガラス張りになってて客席から見えるのだが、広々とした厨房に業務用の大火力ガスコンロがずらりと並んで (俺に使わせろ)。そこで料理人が鍋を振っては真剣な顔で味見してるようでありますが。 ・・・それでこの味かい。しかも値段が高い。単品料理だと、一皿¥1,000〜¥2,500もするくせに。青龍門の方が全然旨い。 ホテル直結、という立地がなければ3日で潰れるなこれは。


水割り (2.5% × 300 ml)

朝、目を覚ます。「あ、電気つけたまま寝ちゃったよ。消して寝直そう・・・」とふと時計を見ると 11:15。って今日は従姉の結婚式、椿山荘に 12:15 集合だよおい。泡食って飛び起きて、髭剃ってカメラをバッグに詰めて、いつもの調子でジーンズを穿いて・・・ 違う違う。今日はスーツだ。で、靴を履いて出掛けようとして・・・違う違う。今日は黒の革靴だ。ってことで履きかえて駅までダッシュ。

電車を降りて江戸川橋から坂道をダッシュ、しようとしたが息が切れて死にそうになったので早歩き。12:25に何とか到着。ふう。

と、案内板を見ると、13:15 挙式開始 (12:45集合)だった。勘違いしてたらしいが、何にせよ遅刻しなくてよかった・・・

思い出した。昨晩は、「明日は寝坊できないから深酒しないように、ビールだけにしよう。 なんて賢明な私」とか思って、ビールだけ飲んでたのだ。 が、ちょっと呑み足りないなあ、と感じたので追加のビールを買いに行って (ここらへんで当初の目的を見失ってる)、それを呑んでるうちに、目覚ましを掛けないで寝てしまったらしい。 ・・・惚れ惚れするくらいの馬鹿ですね。

...

チャペルで結婚式。神父、まるっきりインチキ外人みたいな (いや、インチキ外人そのものなのかも知れんが) 喋り方をするので、お説教のありがたみが全然ないぞ。 写真を撮ってたら係の人に「撮影はご遠慮ください」などと言われたが、そんなことは気にしないで撮り続ける。 何しろ最初からカメラマンがあっちこっちうろついて、バシャバシャ下品に撮ってる訳だし。奴の EOS-1 より俺の MZ-3 の方がシャッター音小さいし。ストロボ焚いてないし。 文句を言われる筋合いなどあるものか。撮るなというなら合理的な説明をしろやがれコラ。

チャペルから退場する時、先の(撮影するなといった)係の人曰く 「バージンロードに立ち入らないように」だと。 って、さっきカメラマンが入って写真撮ってたじゃん。なーにがバージンロードだ。けっ。

その後、どこのパッケージツアーだか分からんぐらいにあっちこっち引き回される。 やれこっちへ行って集合写真だ。次はあっちでスナップを撮れ。そしたら向こうへ行って云々。 うんざりだが、まあ今日は数十組が結婚式を挙げるらしいので会場のスケジュールが15分刻み。 しょうがない (と思うことにする)。

...

控室で披露宴まで休憩。飲み物が出るので、水割りを飲む。水より薄い水割りだなこれ。
# 思えばこれが、後の悲劇の予兆であった・・・(続く)


ワイン(らしきもの) (11% × 300 ml)

披露宴は続く。余興とかね。

あんまり悪口を言うと差し支える(かもしれない)ので控えるけど。
# 今さら遅いか。

「(何かを)やらない」という勇気も必要だと思いました。何かを「やる」のは簡単な時に、あえて「やらない」勇気が。 頭に触覚生やすのは必要だったのか、と、小一時間問い詰めたい。


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